「広報がうまくいかない」という相談
塾の先生から、こんな相談を受けることがあります。
「SNSを始めたけど、あまり反応がなくて…」
「投稿はしているけど、問い合わせにつながらないし…」
最近は、広報=SNSというイメージも強くなりました。
そのため、まずはinstagramやブログ・noteを始める塾も増えています。
もちろんSNSは大切です。
ただ、いろいろな塾の発信を見ていると、
広報がうまく機能しなくなる塾には、いくつか共通点があります。
それはSNSのテクニックというより、もう少し手前の部分にあることが多いように感じます。
広報が弱い塾の共通点
① 強みが言葉になっていない
塾の先生と話していると、
「うちは普通の塾なので…」
「特別なことはやっていません」
という言葉を、本当によく聞きます。
もちろん謙虚さだとは思うのですが、保護者の視点から見ると、もっとわかりやすく「塾の特徴を教えてほしい」のです。
- どんな子に向いている塾なのか
- どんな指導を大事にしているのか
- どんな成長が期待できるのか
こうしたことが言葉になっていないと、いくら発信していても塾の特徴が伝わりません。
② 発信の目的がはっきりしていない
SNSの投稿を見ていると、
- 勉強の豆知識
- 教室の写真
- イベントのお知らせ
など、さまざまな内容が並んでいます。
どれも間違いではありません。
ただ、投稿の目的が見えないと、発信がどうしても散らばってしまいます。
例えば、
- どんなご家庭に来てほしいのか?
- どんな塾だと知ってもらいたいのか?
- どんな行動を取ってもらいたいのか?
そこが明確になると、発信の内容も自然と整理されていきます。
③ 広報が「後回しの仕事」になっている
塾の仕事は忙しいものです。
授業、面談、教材準備、保護者対応…
その合間に広報までやるのは決して簡単ではありません。
そのため、
「時間があるときにSNSを更新する」
「思いついたときに発信する」
という形になりがちです。
もちろんそれでも良いのですが、広報がうまくいっている塾を見ると、
- 会議で広報が話題に出る
- 生徒の変化を共有する
- 塾の打ち出しを考える
など、広報が日常の運営の中に入っています。
④ 「誰に来てほしいか」が見えない
広報というと、多くの人に知ってもらうことを目指しがちです。
ただ実際には、すべての家庭に合う塾はありません。
例えば、
- 面倒見の良い塾
- 自立学習を重視する塾
- 難関校を目指す塾
それぞれに合うご家庭があります。
誰に来てほしいのかが見えてくると、広報の言葉も、自然と具体的になります。
広報は「技術」より「言葉」
広報というと、どうしても「SNSのテクニック」や「デザイン」といった華やかな部分に目が行きがちです。
もちろんそれも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、塾の考え方を言葉にすること。
・どんな生徒と出会いたいのか
・どんな教育をしたいのか
・この塾の価値はどこにあるのか
そこが見えてくると、発信の内容も洗練され、届けたいご家庭に届くようになります。
広報の本質は、特別な宣伝活動というより、
塾の考えを、外に向けて言葉にしていく作業
だと思います。

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